3/22にヤナセさんと萌茶をしました。




 うそつき

好きですよ。
笑って骸はそう告げた。そのことに俺はひどく苛立ってしまう。
違うだろう? お前の俺への感情は好意なんかじゃないだろう?
本当は憎んでるんだろう?
ねえ、お願いだからそうだと言ってよ。

(だってお前の『好き』はいつだって気まぐれだ)

 掲示板テスト





 「……かくなる上はお色気殺法で!」

「むっくろー!ちょっと お願いがあるんだけどー」
「なんですか藪から棒に」
 にこにこと突撃してきた少年は小さい。
 それを見るたびに彼はこんなに小さかったのだと骸は思う。10年前、14の時彼はこんなにも幼かったのだ。こんなのに負けたのだと落ち込む反面、こんな彼に運命はどこまで背負わせるのだと苦しくなる。
「あのさー骸の、その」
 へらりと笑う姿は彼に似ている。当然だ。本人なのだから。それでも数日前まではもっと距離があったはずだ。彼にして見れば自分は知っている人物の10年後とはいえ初対面で、しかも骸は自分がそう人好きのする性格ではないと知っている。何なのだろう。この変わりようは。
「あの・・・」
「なんですか?」
 なかなか言い出さない彼にそっと助け舟を出すとぱあぁっと笑顔になった。
 単純。口にせずにそう思う。だが、悪くない。悪くない、そう思う自分が居た。そう骸が口を緩ませると綱吉は意を決したように言った。
「あのさ!髪いじらしてくんない!?」
「・・・・・・はぁ?」
 予想だにしなかった言葉に思わず固まる。
「いや、別に俺はポニテール属性じゃないよ!?ツインテールも捨てがたいとか、三つ編みもいいなぁとか思ってないから!単に長髪が珍しいからちょっと触ってみたいとか思っただけだから!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ダメ?」
 そこまで一息に言うと上目遣いに見上げてくる。
「・・・・・・駄目です」
「ええーなんでいいじゃんちょっとくらい!」
「嫌ですよ!むしろそんなこと言われて許す馬鹿が何処に居ますか!」
 無理矢理髪を掴もうとしてくる綱吉を頭を掴んで拒否する。すると綱吉は少し俯いて何か考えこんだ。
(う、しまった。言い過ぎましたか・・・?)
 しかし骸の考えに反して綱吉はすぐに顔を上げて言った。
「……かくなる上はお色気殺法で!」
 そう言うなり、頭に片手を当てもう片方の手を腰に当てた。ああ、確かに古典的なお色気ポーズだ。
「無理ですよ・・・・・・」
 可愛げはあるかもしれないがお色気はない。むしろ皆無だ。思わず骸は溜め息を吐いた。しかし綱吉がそれを見咎めて言った。
「あーーずるい!骸!なんでお前のほうが色気あるんだよ!お色気殺法は俺がするの!」
 そう怒る綱吉に骸は再度溜め息を吐いた。一体この時代に来て彼に何が起こったのだろう。自分の記憶の中の14歳の綱吉を思い出して骸は思わず遠くを見た。

 14×25はツナが我侭だといい・・・!




 「俺のためなら死ねるだろ!」

「ジョット、本当に行くんですか?この銃弾の中?」
 そっと服の裾を引き止めるように掴む。
「なんだ?怖気づいているのか?お前らしくもない」
 くすりと笑う姿は威厳に満ちていて何も考えずに付いて行きたくなる。しかしここで引き下がる訳にはいかない。
「どう見たってこの状況は無茶でしょう。せめて援軍が着てからにしてください」
 明らかに多勢に無勢。ジョットの実力は知っているし、自分の実力は理解しているがそれでも無茶だ。そもそも自分は後方支援や奇襲のほうが向いているのに。
  しかし説得もむなしくドン・ボンゴレは立ち上がった。
「死は怖いか?霧」
 それにそっと頷く。死ぬのは怖い。彼に逢えなくなる。だから彼が死ぬのはもっと怖い。
「それでも俺のためなら死ねるだろう?」
 微かに口の端を上げ、そう言われてしまえばもう、どうしようもなかった。
 そして先に歩き出した彼の後を追うようにして自分も足を踏み出した。銃弾の嵐の中へ。

*****

 骸は泣きそうだった。そもそもなんでこんなことになったか分からない。

 始まりは暇つぶしにしたカードゲームだった。ボンゴレのメンバーで行ったそれに罰ゲームを言い出したのは一体誰だったろう。骸はそれには参加せずにぼうっと楽しげにゲームをしている綱吉を見ていた。
 どうやら負けたのは綱吉のようだった。そもそも運も頭脳もない綱吉が超直感なしでカードに勝つのは難しい。獄寺隼人が彼を勝たそうと色々していたがはっきり言って逆効果だった。
 そして罰ゲームが綱吉に決まったとき、綱吉が骸に泣きついたのだ。
「お願い!一生のお願い!罰ゲーム代わってぇ!」
 もちろん断ったが、「なんでもするから!」と押し切られてしまった。
 今は後悔している。本気で後悔している。
 なぜなら代わりに罰ゲームを受けようとした骸に用意されたのはボンゴレ特製激辛ソースだったのだ。
「ほら、骸。あーん」
 綱吉が差し出すスプーンの上には禍々しいほど赤い液体が乗っている。
「いや、無理です」
 何度か逃亡を試みて、骸の身体は椅子に縛り付けられている。
「ほら、あーん」
「無理です。死にます」
「大丈夫だって」
 楽しげな顔が心底憎らしい。せっかく人が変わってあげたというのに恩を仇で返された気分だ。
「いや、ほんと死にますって!」
 マジで泣きを入れて叫んだが、容赦なくスプーンを近づけられた。
「大丈夫!俺のためなら死ねるだろ!」
 あれ?なんかこのセリフ聞いたことある?
 そう思ったのも束の間、骸は口に入れられたソースに意識を奪われ気絶したのであった。

 初骸でシリアス・・・と見せかけてツナ骸でギャグ





注!以下では白蘭と骸がにゃんにゃんしてます。描写はぬるいにも程がありますが一応ご注意ください。





 「50%の性欲と、30%の邪念と、20%の痛い愛」

「ねぇ骸君もう一回しよー」
 その言葉に相手を睨みつけるが相変わらずほわほわと笑っている。
「腰、痛いんですけど」
「ええ、いいじゃんもういっかいー」
 遠まわしに拒否しても白蘭は駄々っ子のようにそう言って遠慮なく弱い部分に触れてくる。
「あっちょっとやめっ!っう、痛!」
 やわやわと触れる右手とは裏腹に左手が強く強く骸の肩を握り締めてくる。ぎりぎりと骨が軋む音さえ聞こえるようだ。
「ああ、ごめん痛かったー?でもごめんねぇ、僕骸君の痛がる顔大好きなんだー」
 そう言ってさらに力を強める。爪も立てられてぶつっと皮膚が破け、血がにじむ感じがした。
「や、やぁ!」
 思わず声を上げると白蘭はくすくすと笑う。
「ああ、本当に骸君はえっちいなぁ。こんなんでも気持ちいいんだ? ねぇ、骸君。君今まで一体何処に居たの?僕を置いていくなんてずるいなぁ。 別にね、僕は骸君が誰と居ようと誰としようと許してあげる。
 だけどね、僕を置いていくことは許さない」
 くすくすくすくす。

 右手は優しく、左手はきつく。
 そして唇は甘く。

「ねぇ骸君知ってた?僕は君が好きだけど、大好きだけど、だけど本当は誰より君が憎いんだ」
 愛しおしむように白蘭の手が優しく優しく頬に触れる。
「だから許さないよ。しあわせになるなんて」
 その言葉のせいか、痛みからか、それとも快楽からか、骸の頬を涙が伝った。

 そしてそれをみ見て白蘭は幸せそうに笑ったのだ。

 初白骸でにゃんにゃん



むしろ萌茶中は家骸で盛り上がりました。

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