金曜日の空模様は 天気、快晴 「ん〜〜っと」 目が覚めて、伸びをした。 なんだか久しぶりによく寝た気分だ。 目覚ましが鳴る前に起きるなんて、いつぶりだろう。 となりの男はまだ眠っている。でもこいつが俺より早く起きていることなんて稀だから、いつものことだ。 基本的に骸はよく寝る。 眠ることが好きらしい。 食欲よりも、睡眠欲のほうが勝つらしく、飯も食わずに寝ていることがたびたびある。 ちらりと時計を見ると、6時10分。 これならのんびり朝ごはんを食べられそうだ。 しかしなんだか違和感がある。 なんだろ。早く起きたからかな? 窓の外はいい天気で太陽が燦々と照っている。 いい天気だなぁ。小春日和って言うのかな。 ん? 冬の朝ってこんな明るかったっけ…!? ギョッとして時計を見直すと、6時10分ではなく2時30分。 短針と長針を見間違えたらしい。 「このボロ目覚まし…」 目覚まし時計は鳴らなかったはずだ。 ……たぶん。 今日の授業はもうほとんど終わってしまっている。 まだ少しあるが、面倒くさい。 「むぅ〜」 どうしようかと思っていたら、骸が身じろぎをした。 綱吉が上半身を起こしたことで、布団が剥がれて寒かったらしい。 ぼろいアパートの部屋はとても寒い。 そんななかの温かい布団と人間湯たんぽ。 まぁ、いいか。 綱吉は再びまぶたを重力にあずけることにした。 天気、快晴 |
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